各館の出来事

石巻文化センター

1986 (平成 61)年11月 2日 開館

宮城県石巻市南浜町1-7-30

ヒアリング調査:2013/02/07

面 積 敷地面積:11,796.28㎡
建築面積:3,615.18㎡
延床面積:5,979.75㎡
構 造 鉄骨鉄筋コンクリート造
規 模 地上2階、棟屋3階
年間来館者数 平成21年度 84,673
平成22年度 60,198人
平成23年度 0人
平成24年度 0人

震災の被害について

建物の被害

津波により建物1階が浸水

人的な被害

なし

資料等の被害

美術資料、民俗資料、考古資料の津波による被害

施設管理に関するヒアリング調査まとめ

震災発生当日の様子

来館者:数十名(ハローワーク関係者、着物の展示即売会準備の関係者)
発災時、指定管理者職員は来館者の避難誘導を行い、その後一部は帰宅。

震災発生当日の施設閉鎖までの経緯

15:00頃   正職員、臨時パート職員解散、避難
津波警報が出たため、正職員一部避難
15:40頃   津波到来
  • 市民会館において翌日のコンサート準備に出向いていたので、指定管理者の職員は通常よりも少なかった
  • 博物館の学芸部門以外、管理運営は財団法人石巻市文化スポーツ振興公社(市の外郭団体)
  • 避難したまま翌日まで施設内にいた利用者1名いた

避難時において、困った点

避難時にタイムラグが発生してしまった。

震災直後の様子 3月12日~3月末日までの期間

14日まで
15日から
18日

19日
31日まで
脱出が困難であったため、文化センターへとどまる
施設閉鎖、市職員は避難所での物資輸送等を行う
指定文化財・文化センターの資料安否確認
開口部へトラロープを張る
ロビーに展示してあった資料を収蔵庫へ格納
事務室のがれき撤去

※1日1回は誰かが建物に赴くようにしていた。

施設再開まで

改修工事以外の復旧業務
4月4日
4月7日頃
4月20日から
2012年11月
夏頃 
2013年2月下旬から
2013年度以降
文化財課の職員が文化財レスキューの下見のために来館
全国美術館会議から電話連絡があり、救援を要請
文化財レスキュー現地入り、活動開始。資料の修復・洗浄等
廃校となる予定の湊第二小学校の校舎を改修し文化財の仮保管場所とし、仮移転することを決定
取り壊し決定
取り壊し
随時、各施設に保管されている収蔵品を環境の整った仮保管施設(湊第二小学校旧校舎)に仮移転

※現地復帰はなく、複合施設として再建することが決定している
※環境省から予算補助があり、被災建築物の解体撤去が決定している

復旧支援など、協力者の来訪

  • 全国美術館会議、文化財レスキュー等の支援を受けた
  • 県内外の複数の文化施設にも資料を仮保管してもらっている
  • 2011年8月から9月にかけてボランティアによる瓦礫撤去が行われた

施設閉鎖中の震災前に利用していた市民や活動団体との連絡

  • 寄贈・修復に関する相談を受けることがあった

その他

再開したら今回の震災から学んだことを盛り込みたい。
ネットワークが役立つのは発災から数日後であるため、それまで対応できるような文化施設をつくるべき。