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2021/02/24
ミュージアムトークテラス・ラジオ 第4回「深海生物っておいしいの?」アーカイブ
SMMAに参加するミュージアムの学芸員がお送りする「SMMAミュージアムトークテラス」。今年度はコミュニティFM・ラジオ3で番組として放送中ですが、Podcastでもアーカイブ配信をお届けします。
第4回のテーマは「深海生物っておいしいの?」。仙台うみの杜水族館の大谷明範さんにお話しいただきました。
放送でふれた話題をいくつか写真つきで紹介します。
宮城の海はとても深く、さまざまな深海生物が棲んでいます。仙台うみの杜水族館公式YouTubeでは「深海生物クッキング」と題して、深海生物を料理して食べる動画を公開しています。
▲仙台うみの杜水族館公式YouTubeチャンネルより
この動画で紹介されているアズマギンザメは宮城の海でとれたもので、味は70点くらいとなかなかの高評価。尾ヒレ部分が美味しいとのこと。
▲アズマギンザメのフカヒレ風
▲アズマギンザメの鼻の部分を葛餅風にアレンジ
生息地や生態から似ている魚から味をイメージしながら調理するそうですが、アズマギンザメの葛餅風は、鼻の部分のナタデココのような見た目とデザートが食べたいという気持ちから作ったそう。果たしてそれはおいしかったのか……。
深海生物は底引き網にかかったもので、この動画で使われる魚は漁師さんたちからすると「低利用・未利用魚」に分類されます。世界でも有数の深いところを操業しているため、標本としても出会うことがない魚や名前も生態もわからない魚がかかることも。
大谷さんは地元の漁師さんにお願いして船に乗せてもらったり、事前に相談していたものが獲れたら港まで取りに行きます。
▲底引き網で漁をしているようす
他にもダイオウグソクムシを食べるお話もありました。ダイオウグソクムシは仙台うみの杜水族館で見ることができます。
▲ダイオウグソクムシ
生き物を料理をして食べることで今まで分からなかった生活史や生態をさぐったり、解明の糸口として今後もYouTubeで発信していくそうです。
▲大谷さんとアカドンコ
次回のトークテラスは2021年3月11日(木)の放送で、今年度最終回となります。
せんだい3.11メモリアル交流館とせんだいメディアテークの方が登場予定です。どうぞお楽しみに。
【お問い合わせ】
仙台・宮城ミュージアムアライアンス事務局
TEL 022-713-4483(せんだいメディアテーク内)