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2017/06/06
ゴールデンウィーク特別イベントレポート① 地底の森ミュージアム「氷河期の森」撮影会
SMMA参加館では、ゴールデンウィーク中に様々な特別イベントが開催されました。
そのうち、事務局・今野は4館の「ゴールデンウィーク特別イベント」に参加してきました。
これから4回にわたり、イベントの様子をレポートします。
※参加した館:
①地底の森ミュージアム(仙台市富沢遺跡保存館)(5月4日)
②セルコホーム ズーパラダイス八木山(5月5日)
③仙台市歴史民俗資料館(5月5日)
④社会福祉法人共生福祉会 福島美術館(5月5日)
ゴールデンウィーク特別イベント第1弾は、
「地底の森ミュージアム」です。
地底の森ミュージアムでは、5月3日(水祝)〜5月7日(日)にかけて、「GW 手づくり工房★地底の森」が開催されました。
日頃から人気のある体験コーナーを連日楽しめるように企画され、
盛りだくさんなイベント内容となっていました。
(↓イベントチラシ)
今回は、5月4日(木祝)の午前中に催された「氷河期の森」撮影会に参加してきました。
「氷河期の森」とは何か、みなさまご存知でしょうか。
「氷河期の森」は、発見された植物の痕跡から、2万年前の風景を復元した野外展示です。
森の中には木本・草本あわせて約90種類が植えられているそうで、四季折々の自然を体感することができます。
今回のイベントでは、この「氷河期の森」の魅力を発見する撮影会が行われました。
実はこのイベント、ある企画と繋がっています。
その企画というのは・・・
ミュージアムフォトコンテストです!
「氷河期の森」は“展示”ですが、
植物が生息する貴重な緑地でもあります。
森の魅力を見つけるきっかけとして、このフォトコンテストは開催されるそうです。
フォトコンテストでは「氷河期の森」に加えて「仙台市縄文の森広場」の野外展示である「縄文の森」の風景を撮影した作品も募集しています。
今回の撮影会で参加者が撮影した作品もコンテストに応募することができました。
それでは、「氷河期の森」散策(撮影会)スタートです。
はじめに学芸員の鈴木さんにおすすめの撮影スポットを教えてもらいました。
それは・・・
ミズバショウが見られるここです!
ミズバショウはどの部分が花だと思いますか?
赤い丸で囲んであるつくしのような部分がミズバショウの花(肉穂花序)で、小さい花が集まりこのような形になっているそうです。
ピンク丸で囲んである白い部分は、仏炎苞(ぶつえんほう)といって、花や花序の基部にあって、つぼみを包んでいた葉のことをいうそうです。
ミズバショウ(奥)の他にもレンゲツツジ(左の赤色)も近くにあります。
ミズバショウとレンゲツツジはこの時期が見ごろのようです。
5月下旬から6月上旬は、
ヒオウギアヤメやカキツバタが見ごろになるそうです。
ミズバショウやレンゲツツジが見られる鈴木さんオススメの撮影スポットはどこにあるでしょうか。
ぜひ探してみてくださいね。
そして散策中、しばしば小ぶりなマツボックリを目にしました。
普段は、単に「マツボックリ」と一括りに呼んでいますが、
よく見ると形が違っていておもしろいです。
マツの種類によってマツボックリの形も異なっています。
(左はグイマツのマツボックリ、バラの花のような形をしています)
(右はアカエゾマツのマツボックリ)
このように、「氷河期の森」には小さな発見がたくさんあります。
次から次へと発見があるので、写真を撮ることを忘れてしまいそうになるほどです。
そうこうするうちに撮影会終了の時間が近づいてきました。
今回の撮影会では当日撮影した作品の中から
お気に入りの一枚をその場で現像してもらうという嬉しい特典がありました。
事務局・今野とっておきの一枚はこちら、
ハクセキレイです。
「氷河期の森」散策中、何度か目の前に現れたハクセキレイ。
やはり、生きものにとってもこの森は癒しの場なのでしょうか。
「氷河期の森」は、開館中いつでも入場することができます(入場無料)。
仙台市中心部からそう遠くはない土地に、
これほど緑豊かな場所があるとは驚きました。
植物の緑が一際美しいこの季節に、
「氷河期の森」にぜひ足を運んでみてください。
そして、ミュージアムフォトコンテストに応募しましょう!
*企画展情報
現在開催中の企画展「陸奥の「国府」郡山遺跡と周辺の遺跡」も見逃せません(6月18日まで)。
【アクセス】
仙台市地下鉄南北線「長町南」駅 下車
西1番・西2番出口より徒歩約5分
>>>次回、セルコホーム ズーパラダイス八木山
(事務局・今野)