SMMA SENDAI MIYAGI MUSEUM ALLIANCE 仙台・宮城ミュージアムアライアンス

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SMMAクロスイベント「宮城のやきもの」

SMMAクロスイベント
ミュージアムの専門性を共通テーマに基づいて交差させ、単館では出来ない幅広い事業を行います。異なる分野の学芸員による「クロストーク」や、各館の収蔵品などを新しい切り口で展示する「クロス展示」など、SMMAの利点を活かした事業を展開していきます。

「宮城のやきもの」
2010年4月から6月にかけて、宮城県内の7か所の施設で「宮城のやきもの」の展示が行われます。江戸時代後期から明治、大正、昭和にかけて日常生活で使われていた堤焼、上野目焼、塩内焼などの陶器や磁器の切込焼は、どれも宮城の風土に根ざして生まれた素朴で力強い造形です。一方江戸初期、伊達政宗の仙台城下屋敷では織部や志野、唐津などの日本を代表する窯の陶磁器が使われていました。
各館を巡って「伝世品と発掘資料」、「大名家と民衆の生活」などさまざまな視点で「宮城のやきもの文化」を見直してみましょう。

切込焼三彩六角皿 宮城県

切込焼三彩六角皿 宮城県

堤焼甕 宮城県

堤焼甕 宮城県

<東北福祉大学芹沢銈介美術工芸館>
■「宮城県のやきもの 堤焼・切込焼」(常設展 1Fロビー)
芹沢長介前館長は堤焼と切込焼を宮城県を代表するやきものと位置づけ、開館直後から精魂傾けて様々な器種を探索して東北福祉大学コレクションを形成しました。その中の優品を紹介します。
会期:4月7日(水)~6月30日(金)
開館時間:10:00~16:30(入館は16:00まで)
休館日:会期中無休
観覧料:一般300円(200円)、大学生(準ずるものも含む)200円(100円)
*()内は20名以上の団体料金 高校生以下無料
お問い合せ:東北福祉大学芹沢銈介美術工芸館
電話:022-717-3318

<仙台市博物館>
■「宮城の焼物」(常設展 コレクション展示室Ⅰ)
堤焼(仙台市)や切込焼(宮城県加美町)、塩内焼(宮城県村田町)など、宮城県内でつくられた江戸時代以降の焼物を紹介します。見事な染付のある徳利や仙台堤町の陶工庄子乾馬作の茶碗・盃をはじめ、日常的に使われた擂鉢(すりばち)や甕など、県内各地にみられた生活と文化のようすをご堪能ください。
会期:4月20日(火)から6月6日(日)
開館時間:9:00~16:45(入館は16:15まで)
休館日:5/3を除く月曜日、5/6
観覧料:一般・大学生400円(320円)、高校生200円(160円)、小・中学生100円(80円)
*()内は30名以上の団体料金
お問い合せ:仙台市博物館
電話:022-225-2557

<仙台市歴史民俗資料館>
■企画展「堤焼展―堤焼・堤人形・瓦―」
堤焼は、今の仙台市台原で始められた杉山焼がその起こりとされ、300年以上の歴史があるといわれています。江戸時代後期には、仙台城下・堤町の足軽衆が副業として堤焼や堤人形の製作を行うようになりました。企画展では、館蔵資料を中心に、主に明治以降の堤焼、堤人形、瓦などを展示紹介します。
会期:4月29日(木)~6月13日(日)
開館時間:9:00~16:45(入館は16:15まで)
休館日:5/3を除く月曜日、5/6
観覧料:一般・大学生200円(160円)、高校生150円(120円)、小・中学生100円(80円)*()内は30名以上の団体料金
お問い合せ:仙台市歴史民俗資料館
電話:022-295-3956

<地底の森ミュージアム>
■企画展「政宗の宴-三の丸跡の茶と食-」
仙台城三の丸跡の調査で出土した江戸時代初期の陶磁器や漆器、食材となった魚や鳥の骨などを紹介し、政宗時代の茶会などのようすを探ります。
会期:4月16日(金)~6月13日(日)
開館時間:9:00~16:45(入館は16:15まで)
休館日:5/3を除く月曜日、毎月第4木曜日(4/22、5/27)、5/6
観覧料:一般・大学生400円(320円)、高校生200円(100円)、小・中学生100円(80円)
*()内は30名以上の団体料金
お問い合わせ:地底の森ミュージアム
電話:022-246-9153

<東北大学総合学術博物館>
■「切込西山磁器工房址の発掘品」
昭和50年4月に、宮城県加美郡宮崎町(現加美町)切込西山で近世の磁器工房址が東北大学考古学研究室によって発掘されました。その時に発見された「切込焼」、「切込三彩」、ロクロ用具、窯道具等を展示します。破片資料ですが、時期が明らかな「切込焼」を御覧ください。
会期:4月20日(火)~6月30日(水)
開館時間:10:00~16:00
休館日:5/3を除く月曜日、5/6
観覧料:一般・大学・高校生150円(120円)、小・中学生80円(60円)
*()内は20名以上の団体料金
お問い合わせ:東北大学総合学術博物館
電話:022-795-6767

<芹沢長介記念 東北陶磁文化館>
■「宮城のやきもの」
東北大学名誉教授芹沢長介氏から寄贈された東北地方の近世陶磁器約1,000点の中から宮城県のやきものを紹介します。堤焼の大甕や水滴、切込二彩・三彩の逸品は見ごたえがあります。
開館時間:10:00~16:30(入館は16:00まで)
休館日:5/3を除く月曜日、5/10 ~14
観覧料:一般300円(250円)、シルバー(65歳以上)200円(150円)、高校・大学生200円(150円)、小・中学生150円(100円)
*()内は20名以上の団体料金
お問い合せ:芹沢長介記念 東北陶磁文化館
電話:0229-63-3577

<加美町ふるさと陶芸館 切込焼記念館>
■「切込焼・謎と美」(常設展)
6つのコーナーで伝世品と窯跡出土資料を展示し、さまざまな角度から切込焼を紹介します。切込窯跡を背景に立地し豊かな自然に囲まれながら、幻の窯と呼ばれた切込焼の魅力に迫ります。
開館時間:10:00~16:30(入館は16:00まで)
休館日:(毎月第2・4月曜日(4/12、26、5/10、24、6/14、28)
観覧料:一般300円(250円)、シルバー(65歳以上)200円(150円)
お問い合せ:加美町立切込焼記念館
電話:0229-69-5751

■クロストーク「宮城のやきものと芹沢長介」
<東北大学総合学術博物館×東北福祉大学芹沢銈介美術工芸館>
芹沢長介氏は考古学者としての学問的見識と、父であり人間国宝の染色家・芹沢銈介氏譲りのすぐれた審美眼で数多くの陶磁器を収集しました。さらに制作を裏づける窯跡の発掘にも心血を注ぎました。窯場が少ないとされた東北地方に優れたやきもの文化が存在したことを実証した功績と、東北の近世陶磁研究の足跡を振り返ります。

日時:6月13日(日) 13:30-15:30
会場:せんだいメディアテーク7階 スタジオb
参加料:無料
お問い合せ:東北福祉大学芹沢銈介美術工芸館
電話:022-717-3318

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