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特別展「詩人・山村暮鳥展 ―雲もまた自分のようだ―」

 

▲チラシPDF

 

雲もまた自分のようだ
自分のように
すつかり途方にくれてゐるのだ
あまりにあまりにひろすぎる
涯のない蒼空なので
おう老子よ
こんなときだ
にこにことして
ひよつこりとでてきませんか

 (詩集『雲』所収 「ある時」)

 

明治末から大正にかけて活躍した仙台ゆかりの詩人、山村暮鳥の特別展を開催します。1884(明治17)年、現在の群馬県高崎市に生まれた暮鳥は、日本聖公会の伝道師として働く傍ら詩を創作。病気と貧困に苦しみながらも、童話や童謡、小説など多様な作品を残しました。
暮鳥は1909(明治42)年、25歳のとき日本聖公会仙台基督教会に着任。わずか10か月ほどの滞在ではありましたが、その間、2冊のパンフレット詩集を出版したほか、地元の文学青年たちと交流し、離仙後も彼らの文芸活動に関わるなど、仙台との縁を持ち続けました。
今回の展示は、群馬県立土屋文明記念文学館の所蔵資料・展示パネルをもとに、暮鳥と仙台との関わりに着目したコーナーも設け、暮鳥の生涯と作品について紹介します。本展を通して、山村暮鳥の世界に目を向けていただければ幸いです。

 

特別展「詩人・山村暮鳥展 ―雲もまた自分のようだ―」

会 期 :2025年4月26日(土)~6月29日(日)
会 場 :仙台文学館 企画展示室
休館日 :月曜日(5月5日は開館)、4月30日(水)、5月7日(水)、5月22日(木)、6月26日(木)
開館時間:9:00~17:00(入場は16:30まで)
観覧料 :一般810円、高校生460円、小・中学生230円※各種割引あり
※小・中学生の方は「どこでもパスポート」等の持参で無料

主 催 :仙台文学館
協 力 :群馬県立土屋文明記念文学館、暮鳥会、日本聖公会東北教区仙台基督教会

企画展の詳細はこちらからご覧ください。

 

所在地
仙台市青葉区北根2-7-1

申し込み・問い合わせ
仙台文学館 TEL 022-271-3020

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