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2021/12/24
『ちまたのけんきゅうミュージアム』刊行
SMMAに参加するミュージアムやゲスト執筆者による小冊子『ちまたのけんきゅうミュージアム』を刊行しました。テーマは「あな」。ちょっと背伸びをした小学生から大人まで楽しんでいただける内容です。
え、なぜ「あな」?と思った方はぜひ手に取ってみてください。SMMA参加館で無料配布しています(一部臨時休館中の施設があります)。
「ちまたのけんきゅうミュージアム」(PDF)
序文より
自然のもの、人の手によるものを問わず、そこにあればついのぞいみたくなる「あな=穴/孔/hole……」。それは人間の好奇心のあらわれと言えるでしょう。本来、ミュージアムは「なにかを集める場所」ですが、その反対、「からっぽ=あな」がもたらすものは、かつてなにかがあった過去の痕跡、これからなにかを入れる未来の予感、それをあけた自然や技術への興味であり、それにこたえることもまたミュージアムの役割ではないでしょうか。そこで、この本では、「あな」をテーマに、このまちにまつわる「あな」、身近にある「あな」、あるいは、見えない「あな」に入り込んでみます。
目次
-穴のカタチ
-この穴どうしてどうやって
-穴をあける者たち
-コラム
地面に開いた大きな穴が 平塚幸人(地底の森ミュージアム)
風穴に育つ植物はどこからきたのか 牧雅之(東北大学植物園)
トンネルの神様が開けた「穴」 小野田滋(工学博士/鉄道総合技術研究所)
仙台・防空壕あれこれ 新妻博子(仙台・空襲研究会)
博物館学芸員の仕事と「穴」 寺澤慎吾(仙台市博物館)