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2025/02/10
【訪問レポート】仙台市天文台開台70周年!天文台まつり2025
SMMA参加館である仙台市天文台は1955年2月1日に仙台市青葉区西公園内に完成し、開台以来仙台市民の天文観測の拠点として広く親しまれてきました。その当時、市内にまともな天体観測の望遠鏡がまだ存在せず、しっかりとした望遠鏡を持ち、子どもたちの「科学する心」を育てる目的、熱意と共に完成した施設です。
西公園時代の仙台市天文台の様子から 提供:仙台市広報課
https://www.sendai-astro.jp/nishikouen/shisetu/history/hist_index.html
その後、市内の都市化と施設の老朽化、地下鉄東西線の建設に伴う工事に関係することから新施設への移転計画が検討され、2007年に西公園での営業が終了しました。
現在は青葉区錦ケ丘で2008年7月に開台し、「宇宙を身近に」をテーマに、多くのファンに愛される施設として機能しています。
https://www.sendai-astro.jp/about/
そして2025年2月1日(土)と2月2日(日)の二日間で仙台市天文台が開台70周年を迎えたことを記念して「天文台まつり2025」が盛大に開催されました。
2月1日(土)にSMMA事務局員が訪問してきたので、その様子を一部をご紹介します。
まつり当日は展示室の無料開放も行われ、駐車場も満車!建物に入る前からとてもワクワクしています。
すみません、なぜか最初から建物の裏手に回ってしまいました。
この広い空間は「惑星ひろば」と名付けられており、太陽系の惑星軌道(水星〜木星まで)を75億分の1スケールでデザインした空間だそうです。75億分の1が想像できないのですが、広々とした空間と建物は青い空に映えますね。
やっと正面に回ってきました。
入り口では仙台天文同好会の皆さんによる太陽の観察会が行われていました。私も覗いてみましたが、安全に太陽を観察する方法、しっかりと目に焼き付けてきました。
出入り口からすぐのオープンスペースには特設ステージが設けられ、私が行った時間はライブ中継「土星食をみよう!」が開催されていました。
土星食とは地球から見て、月が土星を隠す現象で、ちょうど2月1日(土)は12時半ごろから13時半ごろまで見られました。
まつりの最中、リアルタイムで天体ショーを楽しめる素敵な瞬間ですね!
このオープンスペースではこの後、仙台市天文台のブレインサポーターの皆さんによる宇宙のお悩み相談所が開かれていました。ブレインサポーターとは、天文学、天文学史、気象学など宇宙に関わるスペシャリストの皆さんが幅広い専門分野から仙台市天文台を支える仕組み。建物に入った瞬間から宇宙が止まらない空間が広がっていました。
そして、天文台の魅力の一つ。プラネタリウムにやってきました。
これからの時間上映されるプログラムは「プラネくんのキラキラだいさくせん!」たくさんの親子連れで大賑わい!
私もおともだちと一緒に並んで入場します。
プラネタリウムのドームいっぱいに広がる星たちの眺めは最高です。クイズ問題は、仙台市天文台のプラネタリウム番組「こどもの時間 プラネくんとあそぼう!」のキャラクター「プラネくん」が出題してくれて、家族で楽しめるプログラムとなっていました。
仙台市天文台のプラネタリウムの詳しいご案内はこちらをご覧ください。
館内を歩いていると、案内ボードに「スマホで星を撮ろう!」という文言を見つけ、プラネタリウムを見たあとは3Fの観察室へと向かいました。
真昼ですが、ちゃんと見えるのでしょうか…
こちらの望遠鏡は40cmの鏡の反射を利用し、星の動きに合わせて動かすことができるそうです。
私のスマートフォンで撮影しました。
金星!とのこと!中心よりやや左側の白点です。
太陽や月が見えることは知られていますが、それ以外の星も見ることは可能だそうです。
ただし、空が霞んでいると見えにくいとのことで、ちょうど晴れていて良かったです!
そのほかにも吹奏楽のコンサートや、ワークショップ、トークイベント、そして天体観望会など多数のイベントが夜まで開催され、昼夜問わず楽しめる素敵なイベントとなりました。
まつり期間中は仙台市天文台の展示室も無料開放されていたので、こちらにも足を運んでみました。仙台市天文台の展示室は地球、太陽系、銀河系など分野ごとにエリアが分かれており、各種解説パネルや模型、CG映像などを用いた展示が広がっています。以前にSMMAでもレポートを掲載したことがありましたが、定期的に天文台スタッフの皆さんと巡るツアーも開催されているようです。
https://www.smma.jp/report/towairaitosaron500/
そのような機会を利用すると宇宙がより身近に感じられますね!
ぜひ皆さんも天文台のホームページをチェックして、足を運んでみてくださいね!
文:SMMA事務局 (こやま)