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2016/11/26
SMMAクロスイベントレポート「賢治が歩いた仙台」
仙台市天文台では、SMMAのクロスイベントとして、12月28日まで文学館×天文台 企画展示「賢治が歩いた仙台」を開催中です。
仙台市天文台の2016年度のテーマが「宮沢賢治」ということで、今回の企画が実現しました。
この展示は、仙台文学館が開館5周年の際に企画した特別展「賢治が歩いた仙台」を元に、その一部を再展示した内容となっています。
<賢治が歩いた仙台>
宮沢賢治は、洋書の購入や東北砕石工場の用務などのために、頻繁に仙台に訪れており、その記述も残されています。それらを元に、仙台文学館が作成した地図を、今回の展示用にお借りしました。
賢治の足跡がひと目でわかるようになっており、現在の地図と照らし合わせながら街歩きをしてみたくなります。文学・芝居・音楽などの芸術、そして科学者としての知識も豊富だった賢治にとって、洋書や専門書を扱う書店や、古本屋、楽器店などが並ぶ仙台は、知的好奇心をくすぐられる文化の香り高い街だったのかもしれません。
<賢治と仙台~ポラーノの広場~>
童話「ポラーノの広場」には、「センダード」という仙台をもじった架空の街を登場させています。賢治は、仙台の街をどのように見て・感じていたのでしょう。今回の展示では、「ポラーノの広場」について、宮沢賢治の文学を中心に日本近代文学・児童文学の研究をされている、宮城教育大学 宮地文 教授に解説していただきました。
<賢治と仙台~詩人・石川善助~>
また、仙台出身の詩人・石川善助と賢治との関係についても解説いただいています。死後に評価の高まった作家として知られている賢治ですが、生前全く無名だったというわけではありません。
仙台に生まれ、人生の大半を仙台で過ごした石川善助も、賢治に魅了された詩人のひとりでした。解説の中では、石川善助の作品を紹介するとともに、その生い立ちや賢治との関わりについても紹介されています。
<星座早見>
さらに11月から、国立天文台水沢VLBI観測所が所蔵している、賢治の時代に使用していた「星座早見」を展示中です。
星座早見盤の多くは、見たい月日と時刻の目盛りを合わせると、その時刻に見えている星座や星雲等の位置が空を模した枠の中に現れます。星座早見盤と実際の夜空の方位を合わせれば、どこにどんな星座があるのかを知ることができます。まさに星座早見盤はオールシーズン使える「星空の地図」なのです。
賢治はどんな「地図」を持って夜空を眺めていたのでしょう。当時の星座早見を間近で見ながらぜひ想像してみてください。
他にも、賢治の著書や解説本、雑誌など、様々な資料を展示しています。
「岩手の人」という印象の強い宮沢賢治ですが、仙台との繋がり、仙台の作家との繋がりを知ることで、「宮沢賢治」という人物を、仙台の方々にも身近に感じていただけるのではないでしょうか。
文学館×天文台 企画展示「賢治が歩いた仙台」は、2016年12月28日(水)まで開催中です。
みなさまのご来館、こころよりお待ちしております。
仙台市天文台 広報担当/熊田
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【展示基本情報】
■日時/12月28日(水)まで 9:00-17:00
■場所/仙台市天文台 展示室
■料金/展示室観覧料のみ(大人600円、高校生350円、小・中学生250円)
【仙台市天文台】
■開館時間/9:00-17:00(土曜日は21:30まで※展示室は17:00まで)
※最終入館は閉館30分前まで
■休館日/水曜日・第3火曜日(祝休日の場合はその直後の平日に休館)・年末年始
※学校長期休業期間中は開館
■アクセス/仙台駅前から約30分、または東北自動車道仙台宮城ICから国道48号線経由で約10分
■TEL/022-391-1300